コラム
住まいと生活の不安を一人で抱えないで|生活保護・B型作業所につながり暮らしを整えたSさんの体験談
目次
- 暮らしを立て直す第一歩は、誰かに相談すること
- 仕事と住まいに困ったときにかけた一本の電話
- 受診をきっかけに、長く抱えていた不安を知る
- 生活保護を利用して感じた安心
- まだ言われていないことへの不安も、相談してよい
- B型作業所で見つけた、作業のやりがいと話せる相手
- 工賃の仕組みを確認し、暮らしの楽しみも大切にする
- 目標を急がず、今までの頑張りも認める
- 住まいと生活の不安に関するよくあるQ&A
- 自分のペースで暮らしを整えるための3つのポイント
- あわせて読みたい関連コラム
- STVラジオ『ようへいと学ぼう!エンジョイ・ライフ』
暮らしを立て直す第一歩は、誰かに相談すること
「仕事がなくなり、家賃を払うのが難しい」
「不安が強く、これからどうしたらいいか分からない」
「生活保護を相談したいけれど、ためらってしまう」
そんな悩みを、一人で抱えていませんか。
今回のSTVラジオ『ようへいと学ぼう!エンジョイ・ライフ』には、めぐみ企画の物件に入居しているSさんが出演してくださいました。
コロナ禍で仕事がなくなり、住まいに困っていたSさん。
めぐみ企画への相談をきっかけに住まいが決まり、その後、生活保護や医療、就労継続支援B型の利用につながりました。
放送では、最初の不安だけでなく、今の作業のやりがいや旅行の楽しみ、これから挑戦したい仕事についても話してくださいました。
今回はSさんの体験を通して、住まいと生活の支援につながること、自分に合ったペースで暮らすことの大切さをご紹介します。

めぐみ社長

ようへいさん
ラジオ放送では、最初は不安だったけれど、支援につながって「ホッとした」と話してくださいましたね。

めぐみ社長
はい。
今はB型作業所での作業にやりがいを感じ、函館旅行も楽しんでいるそうです。
そのお話を聞けて、私もうれしかったです。

ようへいさん
それでは、Sさんの体験を通して、住まいや生活の不安を相談すること、自分のペースを取り戻すことについて、今回のコラムで詳しくご紹介します。
仕事と住まいに困ったときにかけた一本の電話
Sさんは、もともと建築関係の仕事をしていました。
しかし、コロナ禍で仕事がなくなり、それまでの住まいで暮らし続けることが難しくなっていました。

そんなとき、地域の情報誌「フリッパー」でめぐみ企画を知り、電話をかけたそうです。
相談したときの社長の印象を、Sさんは「すごい優しい社長さんでした」と話してくださいました。
その後、めぐみ企画の物件への入居が決まりました。
住まいに困っているときは、「どこに相談すればよいか分からない」と感じることもあります。
最初から状況をうまく説明できなくても構いません。
「家賃の支払いが難しい」
「今の部屋を出なければならない」
など、今いちばん困っていることから伝えてみましょう。
住まいの相談と、生活費や福祉制度の相談を並行して進めることも大切です。
受診をきっかけに、長く抱えていた不安を知る
入居後、Sさんはケースワーカーから受診を勧められ、医療機関でうつ病と不安障害の診断を受けました。
それまでも、収入が不安定なことへの不安や、眠れなくなることがあったそうです。
ただ、ご自身では病気だと思っておらず、精神科を受診することも考えていませんでした。
診断を受けてすぐに納得できたわけではありませんが、少しずつ受け止め、治療につながっていきました。
ラジオ放送では、自分の不安に理由があると分かり、自分自身と付き合いやすくなったというやりとりもありました。

これはSさんご自身の体験です。
受診後の気持ちや体調の変化は、一人ひとり異なります。
不安や眠れない状態が続いて生活に支障があるときは、一人で判断せず、医療機関や相談窓口に話してみましょう。
「何に困っているか」を伝えることが、相談の入り口になります。
生活保護を利用して感じた安心

生活保護を初めて受けるとき、Sさんは「自分がまさか受けられるとは思いませんでした」と話しています。
利用してよいのかという戸惑いもありましたが、実際に受給して「ホッとはしました」と振り返りました。
生活保護は、生活に困っている方の暮らしを支え、自立を助けるための制度です。
受給できるかどうかは、世帯の収入や資産などを確認して判断されます。
相談・申請の窓口は、お住まいの地域を担当する福祉事務所です。
札幌市では、お住まいの区の区役所の保護課で生活保護の相談・申請ができます。
「利用できるか分からないから相談しない」と決めつける必要はありません。
家賃や生活費に困っている状況を伝え、利用できる制度や必要な手続きを確認することから始められます。
まだ言われていないことへの不安も、相談してよい
Sさんは、生活保護を受けた後も、「一般の仕事に就かなければならないのでは」と不安を感じていました。
きっかけは、役所から就労指導が入る場合があると聞いたことでした。
放送当時、Sさんはまだ就労指導を受けておらず、めぐみ社長によると、すぐに働くことを求められている状況ではなかったそうです。
それでも、
「いずれ言われるかもしれない」
「そのときのために今から働けるようにならなければ」
と、先のことを心配していました。

このような不安は、一人で抱えず、担当ケースワーカーや主治医などに相談してみましょう。
◆ 今の体調で、どのくらい活動できるのか
◆ 治療や休養について、どのように考えればよいか
◆ 今後の仕事や福祉サービスについて、どこに相談すればよいか
働き方を考えるときは、健康状態や生活状況などを踏まえて考えることが大切です。
「まだ何も言われていないけれど心配」という段階でも、担当ケースワーカーに気持ちを伝え、今後のことを一緒に整理していきましょう。
B型作業所で見つけた、作業のやりがいと話せる相手

放送当時、Sさんは就労継続支援B型の事業所で、紙袋作りや野菜を切る作業に取り組んでいました。
作業には「すごくやりがいを感じております」と話しています。
就労継続支援B型は、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方などに、就労や生産活動の機会を提供し、知識や能力の向上に必要な支援を行う障害福祉サービスです。
事業所と雇用契約を結ばず、生産活動などを通して工賃を受け取ります。
作業内容や通う日数・時間、工賃は事業所によって異なります。
利用を考える場合は、自治体の障がい福祉窓口や相談支援事業所に相談しましょう。
Sさんは、ほかの利用者とはあまり話さないものの、職員とは仕事やプライベートの話をしているそうです。
たくさんの人と話すことだけが、人とのつながりではありません。
安心して話せる相手がいることや、取り組める作業があることも、日々の支えになり得ます。
工賃の仕組みを確認し、暮らしの楽しみも大切にする

Sさんは、事業所に通って作業に取り組み、工賃を受け取ることが楽しみだと話してくださいました。
また、函館へ旅行し、イカやハセガワストアのやきとり弁当を楽しむお話もありました。
その様子を聞いためぐみ社長は、「良かったなって思いました」と話しています。
一方で、生活保護を受けている方は、工賃を受け取ったときも収入の申告が必要です。
少額だからといって、申告しなくてよいわけではありません。
生活保護では、収入の種類や金額などに応じて、収入として認定される額を計算する仕組みがあります。
そのため、受け取った工賃と同じ金額が、そのまま保護費から差し引かれるとは限りません。
工賃の申告方法や収入として認定される額、保護費への影響については、担当ケースワーカーに確認しましょう。
仕組みを理解し、家賃や食費など必要な支払いを確保したうえで、無理のない範囲で楽しみを持つことも、暮らしを続ける支えになります。
目標を急がず、今までの頑張りも認める

Sさんは、放送の中で「2、3年後にホテルの清掃の仕事をしたい」と話してくださいました。
これは、放送当時に考えていたご自身の目標です。
目標があると、先の暮らしを楽しみにできることもあります。
ただし、同じ時期までに就職しなければならないという意味ではありません。
体調や希望に合わせ、支援者と相談しながら考えていくことが大切です。
また、Sさんが、かけられて一番うれしかった言葉として挙げたのは「頑張ったね」でした。
これからの努力を求めるだけでなく、これまで取り組んできたことを認めてもらえる。
それがSさんにとって、うれしい言葉だったのです。
励ましの言葉の受け止め方は、人によって違います。
周りの方は、その人の気持ちや体調に合わせて声をかけましょう。
自分自身についても、できなかったことだけでなく、
「相談できた」
「今日は休めた」
「作業に取り組めた」
といった一つひとつを大切にしてみてください。
住まいと生活の不安に関するよくあるQ&A

カラくん
生活保護を相談するのはためらうんだけど、相談だけでもよい?

めぐちゃん
はい。
まずは今の状況を伝えることから始められるよ。
受給できるか分からなくても、福祉事務所へ相談できるよ。
家賃や食費など、何の支払いに困っているかを伝えよう。
申請を希望する場合は、その意思も窓口に伝えてね。
相談したからといって、必ず申請しなければならないわけではないよ。

カラくん
生活保護を受けたら、すぐに働かなければならないの?

めぐちゃん
受給した方全員が、すぐに同じように働くことを求められるわけではないよ。
就労の可能性については、健康状態やこれまでの仕事、生活状況などを踏まえて判断されるよ。
病気や治療の状況、働くことへの不安がある場合は、担当ケースワーカーに伝えよう。
必要に応じて、主治医などの意見を確認しながら考えていくこともあるよ。

カラくん
B型作業所を利用したいときは、どこに相談すればよいの?

めぐちゃん
自治体の障がい福祉窓口や相談支援事業所へ相談しよう。
利用には対象となる条件や手続きがあるよ。
体調や希望を伝え、利用できるサービスや、自分に合った事業所を確認しよう。

カラくん
生活保護を受けながら工賃をもらうと、全額差し引かれるの?

めぐちゃん
生活保護では、収入の種類や金額などに応じて、控除などを適用し、収入として認定される額を計算するよ。
そのため、受け取った工賃と同じ金額が、そのまま保護費から差し引かれるとは限らないんだ。
ただし、少額の工賃でも収入申告は必要だよ。申告方法や保護費への影響は、担当ケースワーカーに確認してね。

カラくん
住まいの問題と心の不調が重なっているよ。
どこから相談すればよいの?
めぐちゃん
いちばん困っていることから伝えよう。
住まいのことは不動産会社や住まいの相談窓口、生活費や制度については福祉事務所、心の不調については医療機関などに相談できるよ。
どこに相談すればよいか分からないときは、今つながっている支援者に「住まいも生活も困っている」と伝えることから始めても大丈夫だよ。
めぐみ企画でも、住まいの相談を入り口にお話を伺っているよ。
自分のペースで暮らしを整えるための3つのポイント
住まいや生活の困りごとを一人で抱えない
状況を最初からうまく説明できなくても構いません。「家賃が払えない」「不安で眠れない」など、今困っていることから伝えてみましょう。

めぐちゃん
体調と制度を確認し、自分に合った活動を選ぶ
治療、休養、福祉サービス、仕事など、必要な支援は一人ひとり違います。
収入申告などの手続きも確認し、支援者と相談しながら進めましょう。

めぐちゃん
小さな楽しみや、できたことを大切にする
人との会話、作業を終えた達成感、好きな食べ物など、楽しみの形はさまざまです。
誰かと比べず、自分の暮らしの中にある喜びを大切にしましょう。

めぐちゃん
あわせて読みたい関連コラム
住まいの不安、生活保護、働き方について、もう少し詳しく知りたい方へ。
今の悩みに合うコラムも、ぜひあわせてご覧ください。
● うつ病でも賃貸は借りられる?入居審査と住まい探しのポイント【札幌】
● 就労継続支援B型(B型作業所)とは?|居場所と生きがいを見つける福祉サービス
STVラジオ『ようへいと学ぼう!エンジョイ・ライフ』
めぐみ企画へのお問い合わせ
不安な⽅は匿名でお問い合わせいただけます

不安な⽅は匿名でお問い合わせいただけます
⽣活保護申請サポートをご希望の⽅は
16時までにお電話ください
(区役所が17時15分までのため)






こんにちは。コンビニ賃貸のめぐみ企画です。
今回は、住まいの相談をきっかけに、少しずつ暮らしを整えてきた入居者のSさんのお話をご紹介します。