コラム
聞こえ・物忘れが気になったら
今の住まいで安心して暮らし続けるために
「テレビの音が大きいと言われるようになった」
「家賃を払ったかどうか、分からなくなることがある」
年齢を重ねるなかで、聞こえ方や物覚えの変化に戸惑うことがあります。
「まだ大丈夫」
「人に迷惑をかけたくない」
と、相談をためらう方もいらっしゃるかもしれません。
けれども、小さな変化を周囲に伝えることは、自分らしい暮らしを続けるための大切な備えです。
今回は、めぐみ企画での実際のエピソードをもとに、テレビの音への配慮、補聴器の相談、物忘れに気づいたときの対応、火の用心についてご紹介します。

めぐみ社長

ようへいさん
聞こえにくさは、テレビの音量を通じて近隣の方の暮らしにも影響しますし、ご本人の安全にも関わってくるんですね。

めぐみ社長
そうなんです。
物忘れも含めて、気になる変化があったら、一人で抱えずに相談していただきたいですね。

ようへいさん
今回は、聞こえや物忘れの変化に気づいたとき、住まいでどんなことに気をつけ、どこに相談すればよいのかをご紹介します。
テレビの音量が大きくなったら、聞こえ方も確認しましょう
ラジオ放送では、90代の入居者の方が、テレビを大きな音で聞いていた事例をご紹介しました。

ご本人にとっては聞きやすい音量でも、隣の部屋や外まで音が届いていることがあります。
特に窓を開ける季節や夜間は、周囲への配慮が必要です。
この方にはヘッドホンをお渡ししましたが、コードや耳への装着がわずらわしく、なかなか使っていただけませんでした。
そこで、首にかけて使うネックスピーカーなど、別の方法も探しました。
大切なのは、ご本人が無理なく使える方法を一緒に考えることです。
テレビ用の機器を検討するときは、お使いのテレビに接続できるか、ご本人が無理なく操作できるかも確認しましょう。
ラジオ放送では、近隣の方と交流するようになり、関係が良好になったことも紹介されました。
ただし、仲良くなったあとも、音量への配慮は続けていきましょう。
呼び鈴や電話の聞き逃しは、安全のためにも相談を

テレビの音だけでなく、玄関の呼び鈴や電話の着信音が聞こえにくくなることもあります。
めぐみ企画でも、訪問時に呼び鈴を鳴らしても気づいてもらえず、外で待つことがありました。
呼び鈴に気づきにくいというお困りごとは、先ほどの90代の方とは別の、複数の入居者の方に見られました。
「呼び鈴に気づきにくい」
「電話より文字のほうが分かりやすい」
など、困っている場面を具体的に伝えておくと、連絡方法を相談しやすくなります。
聞こえにくさは、火災などの危険を知らせる音に気づきにくいことにもつながります。
聞こえの変化を感じたら、耳鼻咽喉科で相談しましょう。
補聴器の費用が心配なときは、購入前に相談しましょう

「補聴器を使ってみたいけれど、費用が気になる」という方もいらっしゃると思います。
補聴器の費用については、聞こえの状態や障害者手帳の有無などに応じて、公的な支援を利用できる場合があります。
ただし、生活保護を受けている方も、診断があれば必ず補聴器を無料で購入できるわけではありません。
利用できる制度や必要な手続きは、個別の確認が必要です。
生活保護を受けている方は、まず担当のケースワーカーへ相談しましょう。
生活保護を受けていない方も、聞こえについては耳鼻咽喉科へ、利用できる費用支援については、お住まいの区役所の担当窓口へ相談してみてください。
補装具費支給制度では、購入前の申請が必要です。
先に購入せず、利用できる支援と手順を確認しておくことが大切です。
同じ支払いを繰り返すなど、暮らしの変化を見逃さないで

ラジオ放送では、家賃をすでに振り込んでいるのに、繰り返し振り込んでしまった方のお話もありました。
物忘れによって支払いや約束などに支障が出たり、これまでできていたことが難しくなったりしたときは、相談するきっかけにしましょう。
例えば、次のような困りごとです。
◆ 家賃を払ったか分からず、何度も支払ってしまう
◆ 約束や大切な用事を忘れて、生活に困ることが増える
◆ 使い慣れた家電の操作に、戸惑うことが増える
こうした様子だけで認知症と決めつけることはできません。
気になる変化が続く場合は、いつ、何に困ったかをメモし、かかりつけ医に伝えましょう。
家賃の支払いに不安があるときは、振り込む前に、めぐみ企画や管理会社へ入金状況を確認してください。
受診をためらうときも、診断前から相談できます

「病院へ行ったほうがいい」と言われると、不安になったり、自分を否定されたように感じたりすることもあるかもしれません。
周りの方も、「認知症ではないか」と問い詰めるより、「支払いのことで困らないように、一緒に相談してみよう」と、具体的な困りごとに寄り添って声をかけてみましょう。
ご本人が受診をためらう場合でも、周囲の方だけで相談を始めることができます。
札幌市では、地域包括支援センターや札幌市認知症コールセンターが相談を受け付けています。
診断がつくまで抱え込まず、受診へのつなぎ方や生活上の対応について相談しましょう。
ご本人の気持ちを大切にしながら、家族や信頼できる方、医療・福祉の相談先と一緒に考えることが大切です。
火の扱いや、警報に気づける備えも見直しましょう

ラジオ放送では、電気ケトルをやかんと取り違えて火にかけてしまい、ボヤにつながった事例が紹介されました。
電気ケトルは、コンロの火にかけて使うものではありません。
器具の使い方に不安が出てきたら、そのまま使い続けず、周囲の方と確認しましょう。
日頃から、次の点を見直しておきましょう。
◆ 火を使っている間は、その場を離れない
◆ コンロの周りに、紙や布など燃えやすい物を置かない
◆ 操作が分かりにくい器具は、使い方を確認する
◆ 火の消し忘れなどがあったら、早めに周囲へ伝える
また、火災を知らせる方法には、音に加えて光や振動を使う機器もあります。
警報音が聞こえにくい場合は、管理会社や消防署に、住まいに合う備えを相談しましょう。
火災が疑われるときは、身の安全を優先して避難し、119番通報するか、周囲の方に通報を頼んでください。
早めの相談を、これからの暮らしを守るきっかけに
放送でめぐみ社長が伝えたかったのは、「周りから受診を勧められたら、自分の健康を確かめるきっかけにしてほしい」ということです。
早めに医療機関へ相談することで、状態に合った治療や生活上の工夫、必要な支援を検討できます。
認知症と診断された場合も、種類や進行の程度によっては、治療で進行を緩やかにできる場合があります。
「受診すれば必ず治る」
「薬で必ず進行を止められる」
ということではありませんが、困りごとが大きくなる前に備える意味があります。
めぐみ企画では、高齢の方の住まいのご相談を受け付けています。
入居後も、呼び鈴が聞こえにくい、家賃を支払ったか分からないなど、住まいで困っていることがあれば、まずはお聞かせください。
必要に応じて、医療や福祉の相談先も含めて対応を考えていきましょう。
聞こえ・物忘れと賃貸生活のQ&A

カラくん
テレビの音が大きいと言われたら、どうしたらよいの?

めぐちゃん
まずは音量や見る時間帯、窓の開閉を見直してみよう。
音を下げると聞き取りにくい場合は、そのこともめぐみ企画や管理会社へ伝えてね。
聞こえの変化について、耳鼻咽喉科で相談することも大切だよ。

カラくん
生活保護を受けていれば、補聴器は必ず支給されるの?

めぐちゃん
必ず支給されるわけではないよ。
聞こえの状態や利用する制度に応じて、条件や手続きがあるよ。
購入前に担当のケースワーカーへ相談してみてね。

カラくん
家賃を払ったか分からなくなったときは、どうすればいいの?

めぐちゃん
通帳や振込明細を確認し、分からない場合は、もう一度振り込む前にめぐみ企画や管理会社へ確認してね。
同じ困りごとが繰り返されるときは、かかりつけ医にも相談しよう。

カラくん
家族の物忘れが心配なんだけど、本人が受診を嫌がっているときは、どうしたらよいの?

めぐちゃん
無理に説得し続けず、まずはご家族から地域包括支援センターなどへ相談してみよう。
どんな変化があり、生活で何に困っているかを具体的に伝えると、今後の対応を考えやすくなるよ。

カラくん
聞こえにくさや物忘れは、不動産会社にも伝えたほうがよいの?

めぐちゃん
連絡方法や家賃の確認、設備の使い方など、住まいで配慮してほしいことがあれば伝えてね。
「電話に気づきにくい」「説明を紙でもらいたい」など、具体的に相談してもらえると対応を考えやすくなるよ。
安心して暮らすための3つのポイント
1.聞こえにくさを一人で抱えない
テレビの音量だけでなく、呼び鈴や警報に気づけるかも確認し、困っている場面を伝えましょう。

めぐちゃん
2.物忘れは、暮らしへの影響を目安に相談する
支払いや家電の操作などに変化があれば、記録を取り、医療機関や地域包括支援センターへ相談しましょう。

めぐちゃん
3.周囲の声を、健康を確かめるきっかけにする
不安な気持ちも伝えながら、信頼できる人と一緒に、これからの暮らしに必要な備えを考えましょう。

めぐちゃん
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(区役所が17時15分までのため)






こんにちは。コンビニ賃貸のめぐみ企画です。
お元気に暮らしている高齢の入居者の方でも、テレビの音量が大きくなったり、訪問時の呼び鈴に気づきにくかったりすることがあるんです。